本文
【大学院修士課程 専門看護師コース 小児看護学専攻】
国立の医療センターに勤務しており、小児科病棟やさまざまな科の外来などを経験し、現在は副看護師長を務めています。少子高齢化社会の中で子ども一人一人の成長発達に合った看護を提供することが小児に携わる看護師の役割だと考えていますが、慌ただしく毎日が過ぎ、思うような看護ができているのかと悩むことがありました。また、医療的ケア児へのケアの複雑化や小児の療養環境を整えるための方法についても、もっと考えを深めたいと感じていました。
そこで大学院へ進学し、問題を解決するための方法や知識を習得することに決めました。本学には、専門看護師コースがあるため、専門的に学べる環境が整っていることと、前向きに取り組む先生方と先輩方の姿が後押しになりました。
「専門看護師コース」の小児看護学分野を専攻しています。1年次の前期には、看護研究Ⅰ、看護教育学、小児看護学Ⅰ~Ⅲ、臨床薬理学、フィジカルアセスメントを学びました。プレゼンテーションやディスカッションを経験し、貴重な学びになりました。今後は実習もあるので、しっかりと学び、さまざまな側面から子どもを捉え、アセスメントする力を身に付けていきたいと思っています。そして、現場に戻った時には、専門性を活かして活躍できるようになりたいです。
看護教育学の授業では、看護学生との関りについてリフレクションに関するプレゼンテーションを行いました。内容を深堀りすることで、看護学生の行動や思いの本当の意味について、今まで分かっているつもりでも分かっていなかったことに気付きました。また、先生と院生でのディスカッションは貴重な学びでした。
他の病院などで働く経験年数や職位が違う院生と出会えたことも、貴重なことだと思います。授業の課題やそれぞれの職場での意見交換など行い、励まし合っています。
3年間かけて働きながら学べる「長期履修制度」を利用して、学業と家庭との両立ができています。講義は基本的に金・土曜日にあり、その他の日に、暗記やプレゼンテーションのための資料作成などをしています。
大学院と仕事や家庭との両立は大変なこともありますが、学ぶことは楽しいと感じられ、進学して得られるものはたくさんあると思います。学びたい気持ちがある方、興味がある方はぜひ扉を開いてみてください。