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教育理念・3つのポリシー・アセスメントプラン

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年3月13日更新

教育理念・目的

 日本赤十字広島看護大学は、赤十字の理想とする人道の理念に基づき、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的・道徳的および応用能力を育むことにより、国内外の保健・医療・福祉の分野で幅広く活躍できる有能な人材を育成し、看護学の発展及び人類の福祉の向上に寄与することを目的としています。
 この目的の実現に向けて、学士課程においては、グローバルな視点に基づく豊かな人間性と幅広い教養、学問的基盤を涵養し、生命の尊厳と人類の叡智を基調としたヒューマンケアリングに基づく看護を実践できる人材の育成を目指します。

アドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)

 本学では、赤十字の理想とする人道の理念に基づき、生命の尊厳と人類の叡智を基調とした「ヒューマンケアリング」の視点に立って、国内外の保健・医療・福祉の分野で幅広く活躍できる人材を育成することを目標としています。
 そのため、本学看護学部看護学科で学ぶ学生には、次のような人を望みます。

1.看護学を学ぶための基礎的な学力や真摯に学習を継続できる力を有する人

2.赤十字の理念や諸活動に関心があり、国内外の保健・医療・福祉の分野で看護職として活躍したい人

3.人間やその生活および社会に関心を持ってかかわることができる人

4.主体的に考え、発言し、行動できる人

高等学校で、ぜひ履修して欲しい科目は、次の教科・科目です。
○ 国語  ○ 数学 I ・数学A  ○ 化学基礎  ○ 化学  ○ 生物基礎  ◯ 生物  ◯ 英語

カリキュラムポリシー(教育課程の編成方針)(令和4年度入学生~)

1)日本赤十字広島看護大学のカリキュラムは、赤十字の人道の理念に基づき、《生命の尊厳》と《人類の叡智》を基調とした《ヒューマンケアリング》を基盤としています。ヒューマンケアリングとは、国籍や民族、宗教や社会的地位を超え、あらゆる健康レベルの人間の尊厳を気づかい、その人の求めていることに、適切に援助・支援することを意味しています。この援助・支援を通して、相手の自己実現を助けます。また、こうしたヒューマンケアリングは、その活動を通じて、看護者自身の自己成長・自己実現につながります。
 教育理念をカリキュラムに具体的に反映させるために、「ヒューマンケアリング」「人間」「知」「関係」「技」の5つの概念でカリキュラムを構成しています。5つの概念を以下のように説明します。

 ヒューマンケアリング(Human Caring):国籍や民族、宗教や社会的地位を超え、あらゆる健康レベルの人間の尊厳を気づかいその人の求めていることに、適切に援助・支援すること。この援助・支援を通して、相手の自己実現を助けること。
 人間(Humanity:H):部分の総和以上の性質を持つ唯一無二の全体的な存在
 知(Science:S):物事の本質を理解し、判断の根拠となる科学的知識・理論的知識
 関係(Relationships:R):人間と環境、人間と人間の相互作用
 技(Art:A):諸理論、価値、熱意を実際のケアに適応すること

 本学のカリキュラムは、ヒューマンケアリングを実践する看護専門職を育成するために、グローバルな視点を持ち、多文化共生社会に参画する能力、ヒューマンケアリングに基づいた看護を実践できる能力、さまざまな職種と協働できる基礎的能力、生涯を通して主体的に学び続ける能力を修得することを目標に、以下の方針でカリキュラムを編成しています。

2) 教育内容

 本学のカリキュラムは、ディプロマポリシーで示している能力を1年次~4年次までに、積み上げる能力をレベルI~IVに分けて具体的に示しています。また、「基盤科目」、「専門基礎科目」、「専門科目」の3つの科目群で構成しています。
(1)看護師教育課程(全員履修)、保健師教育課程(選択制)、助産師教育課程(選択制)の3つの看護基礎教育課程を編成しています。
(2)「基盤科目」は,学問全般の基盤となる科目であり、看護の対象である人間を生活者として理解するための「人間と生活・社会の理解」、他者との関わりや他職種と協働するために重要なコミュニケーション、倫理観、情報社会で生き抜くための情報処理などを教育内容とする「社会人基礎力の育成」、主体性や考え抜く力を育成する「自己教育力の育成」について学びます。赤十字科目 は、1年次と4年次に設け、4年間を通して、赤十字の理念である人道の実践者となるように全員が学修します。
(3)「専門基礎科目」は、人間の生命を扱う保健医療専門職としての態度を育成するための「生命の尊厳と道徳的思考」、他職種と協働するために必要な「保健医療福祉制度と多職種の理解」や疾病の成り立ちを細胞レベルから理解するための知識を学びます。
(4)「専門科目」は看護学専門の教育内容であり、1年次からの順序性を踏まえて「I 看護の基盤」「II 対象者の健康状態に応じた看護」「III 社会の変化と看護の統合」の3分野を学びます。
(5) 専門科目の教育内容の統合と専門職として生涯研鑽し続ける能力の向上を目指し、4年次の総合看護実習と卒業研究を必修とします。
(6) 社会のグローバリゼーション、国際化の動向、国際看護に関心をもち、看護専門職として国際的に活動できるように、国際看護学演習科目を設けています。また、将来、国際救援・開発協力看護師として活躍するための基礎的な能力を修得することを目的とした国際救援・開発協力看護履修プログラム(選択制)を開設しています。
(7)ヒューマンケアリングに基づいた看護を実践できる能力の促進のために講義・演習・臨地実習がつながるようにしています。
(8)1年次から4年次まで、OSCE(臨床能力試験)をし、実習に必要な知識と看護実践能力の確認をします。4年次には、大学卒業時に修得しておくべき看護実践能力の評価と自己の課題が明確になるように卒業前OSCEを実施します。
(9)臨地実習は、指導教員及び臨地指導者が少人数グループを受け持ち、直接指導を受けながら学修を深めます。問題の発見や根拠に基づく問題解決方法の修得をはかるために、グループ学習も行います。

3) 教育方法

(1) 1年次の基礎ゼミでは、小グループ制により学士力として必要な汎用的技能(コミュニケーションスキル,数量的スキル,問題解決能力等)の基本を学修します。
(2)主体的な学習をすすめるため、アクティブ・ラーニングを取り入れた授業を行います。
(3) 各学年に看護援助演習科目を配置し、学年の進行に合わせて看護実践能力が身につくように、看護現場に近い状況を想定した演習内容を実施します。
(4) 授業の前後に十分な練習ができるように、ICTの活用、シミュレーションセンターへのアドバイザーの配置など、学習環境を整備しています。
(5) 実習では目標・計画・評価の総合的ツールであるポートフォリオを4年間かけて作成し、自己の学修成果を自分自身で管理できる方法を身につけます。
(6) チューター制により、担当教員が個別に学習相談を受け、個別の学習を支援します。

4) 学修成果の評価

(1) 科目ごとに規定に基づいた評価を行います。その結果を基に、履修者全体と各学生の到達状況を周知し、学生が自分の課題を把握できるようにします。
(2) 2年生終了時には、それまでの専門必修科目の水準を修得できているか否か、進級判定を実施します。
(3)臨地実習には、各領域の授業科目の単位修得がないと履修できないという先行履修要件を設けています。
(4) 科目ごとに学生による授業評価を行い、授業内容の改善を図ります。

カリキュラムポリシー(教育課程の編成方針)(平成27年~令和3年度入学生)

1.日本赤十字広島看護大学のカリキュラムは、《生命の尊厳》と《人類の叡智》を基調とした《ヒューマンケアリング》を基盤としています。ヒューマンケアリングとは、看護を必要としている人々を慈しみ、かけがえのない人間として世話をし、気づかい、理解し、支えることです。ヒューマンケアリングを実践するために、「人間を理解する」「知を深める」「関係を深める」と、これらの学問的基盤を統合し実践へと導く「技を駆使する」の 4つの領域でカリキュラムを編成しています。

1)「人間を理解する領域」

 人間の本質や生命の尊厳について考え、看護の対象である人間を生物体としての存在だけでなく、文化的・社会的あるいは歴史的存在として常に 全人的に理解するというヒューマンケアリングの基盤を学びます。
 具体的には、誕生から老い、やがて死に至るライフサイクルや人間の成 長・発達について理解し、生活の質の向上を探究するとともに豊かな人間性と感性を身につけます。

2)「知を深める領域」

 看護の対象である人間をより専門的に理解するため、人間及び健康に関する概念や理論を学びます。具体的にはこころと身体の両側面から健康の 回復とその保持・増進について理解します。また、これらの学習の基盤と して情報収集とその活用について学び、科学的かつ研究的思考能力を身に つけます。

3)「関係を深める領域」

 人間と人間の深い関わりや人間と自然環境、あるいは人間と社会環境との相互作用について学びます。ヒューマンケアリングにおいては、看護の対象と看護者との関係性が重視されます。そのため、コミュニケーショ ンについて具体的に学び、対象者との関わり自体が互いによい影響をもたらすことができるよう援助的人間関係について理解します。また、人間は 社会環境との相互作用の中で生活しているということを理解し、人間や人 間の生活をより総合的に捉えます。

4)「技を駆使する領域」

 看護者としての働きかけの基本や対象の個別性を尊重した技など看護の実践について学びます。具体的には「人間を理解する領域」「知を深める領域」「関係を深める領域」で学習したことを関連づけながら、対象のあらゆる健康問題についての援助方法を理解します。また、実習においては、それまでに学習したことを統合し実践することによりヒューマンケアリングの理解を深め、その実践力を高めます。

2.大学生としての教養教育を基盤に位置づけ、演習や実習を通して人間関係形成過程を伴う体験を行い、ヒューマンケアリングの看護実践能力を 身につける教育課程です。

1)「一般教養科目」、「専門基礎科目」、「専門科目」の3つの科目群からカリキュラムを構成しています。これらの科目群は、「人間を理解する」「知を深める」「関係を深める」「技を駆使する」の4つの領域に配置されています。

(1)「一般教養科目」は,人間形成及び学問全般の基盤となる部分です。
(2)「専門基礎科目」は、保健・医療・福祉など看護学を学ぶための専門的基盤となるものです。
(3)「専門科目」は、看護学を理論と実践が統合されたものとして学修し、研究的に探求するための科目です。
(4)看護職の社会的責務や機能、職務遂行の背景となる国内外の社会情勢、職業人としての倫理等を重要な教育内容と位置づけ、看護師・保健師・助産師に共通する看護実践能力の基礎を学習できる教育課程です。
(5)看護師教育課程(全員履修)、保健師教育課程(選択制)、助産師教育課程(選択制)の3つの看護基礎教育課程を編成しています。

3.赤十字の理念を理解し、看護現象をグローバルな視野で捉え、国内外で人道的に貢献できる基礎を学習できる教育課程です。

1)学生全員が、赤十字の理念を理解する授業科目を履修します。
2)本学では、国際救援・開発協力看護師として活躍するための基礎的な能力を身につけることを目的とした国際救援・開発協力看護師コース(選択制)も開設しています。

ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与に関する方針)(令和4年度入学生~)

1.人道を基盤とする赤十字の基本理念に基づき、生命の尊厳と権利を尊重する能力を有する。

1-1) 赤十字の人道の理念に基づき、生命の尊厳と権利を尊重する能力

2. グローバルな視点を持ち、多文化共生社会に参画する能力を有する。

 2-1) 多文化共生社会に参画するコミュニケ―ション能力
 2-2) 国内外の保健医療福祉の動向を把握し、課題を捉える能力

3. 人々の生活と健康上の課題解決に必要な知識、技能を活用し、ヒューマンケアリングに基づいた看護を実践する能力を有する。

 3-1) 人々(個人・家族・集団・地域)をアセスメントする能力
 3-2) 人々の生活と健康上の課題解決に必要な看護を、科学的根拠に基づき実践する能力
 3-3) 人々と援助的関係を形成する能力
 3-4) 安全なケア環境を提供する能力

4. 人々の多様な生活・健康ニーズの充足に向けて、多職種と協働する基礎的能力を有する。

 4-1) 多職種と協働し、援助を実践する基礎的な能力

5. 生涯を通じて看護の専門性を探求する能力を有する。

 5-1) 看護の現象に問題意識を持ち、科学的に探究する能力
 5-2) 看護専門職として自己の課題を明確にし、課題解決に向け継続的にセルフマネジメントできる能力

ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与に関する方針)(平成27年~令和3年度入学生)

 日本赤十字広島看護大学で、次の能力を身につけ、かつ所定の単位を修得した学生に卒業を認定し、学士(看護学)の学位を授与します。

1.生命の尊厳と人間の基本的権利を尊重できる豊かな人間性

・人間を総合的に理解し、基本的権利を守る姿勢を持つ。
・豊かな人間性をもとに、人間の苦痛、苦悩を共感的に理解できる。

2.ヒューマンケアリングの理念に基づく看護実践能力

・ヒューマンケアリングの意味と価値を認識している。
・看護の対象となる人々の状況に応じて、創造的にヒューマンケアリングに基づいた看護を実践できる。

3.多職種との連携を図り、看護の担うべき役割を果たすことのできる能力

・保健・医療・福祉の分野における看護の役割と機能を認識し、看護専門職としてのリーダーシップを発揮するための基礎的能力を有する。

4.国際的に貢献できる基礎的能力

・変貌する国際社会において、看護の担う役割を国際的な視野で認識できる。

5.赤十字の理念を理解し、人道的に社会貢献できる能力

・人道の理念をもとに国内外の救援救護活動を組織的に行うことができる。

6.看護の現象を科学的に探求し、看護学の発展に貢献できる基礎的能力

・看護の現象を科学的に探求する基礎的能力を有する。
・根拠に基づいた、より質の高い看護実践を行うための応用能力を有する。

アセスメントプラン(学修成果・教育成果の評価の方針)

 アセスメントプランとは、学生の学修成果と大学としての教育成果の評価(アセスメント)について、その目的、達成すべき質的水準、評価の実施方法について定めた学内の方針です。
 本学では、ディプロマポリシー、カリキュラムポリシー、アドミッションポリシーの3つのポリシーに基づき、機関レベル(大学)、教育課程レベル(学部)、科目レベル(授業科目)の3つの段階で学修成果・教育成果を評価する方法を定めています。

1.機関レベル(大学)
 学生の学位の取得と志望進路の実現、学生生活の満足度などから、大学の教育目的の達成状況について評価します。

 また、卒業後の活躍の状況についても把握に努め、同様に評価します。

 具体的な手順は、関係する委員会等が中期計画に基づく毎年度の事業計画と達成すべき目標を設定して取組を行い、各年度でその結果を評価します。計画と目標、評価については教育の質保証委員会が総括し、3つのポリシーの見直しと教育活動の改善につなげます。

2.教育課程レベル(学部)
 学部の所定の教育課程におけるディプロマポリシーの達成状況(単位取得状況、GPAなど)から、カリキュラムポリシーのねらいに沿った学修成果の達成状況を評価します。

 また、これらの結果は、カリキュラムの改善につなげます。

3.科目レベル(授業科目)
 シラバスで提示された授業科目の到達目標(学修目標)について、授業評価等の結果から科目ごとの学修成果の達成状況を評価します。

 また、これらの結果は、授業の改善につなげます。

 

入学前・入学時

アドミッションポリシーを満たす人材であるかの検証

在学中

カリキュラムポリシーに沿って学修が進められているかの検証

卒業時・卒業後

ディプロマポリシーを満たす人材であるかの検証

 
機関レベル
(大学)

入学者選抜による事前評価

入学後の学修状況

理由別退学者数

学位授与数

卒業率

就職率(希望順位別)

卒業時アンケート

卒業後アンケート

離職率
教育課程レベル
(学部)
 

CBT

OSCE(客観的臨床能力試験)

GPA

学士力 看護実践能力 

技術到達度

学修時間・学修行動調査

修得単位数(単位修得状況)

進級率​

卒業前OSCE

国家試験合格率

保健師教育課程修了数

助産師教育課程修了数

国際救援・開発協力看護履修プログラム修了数
科目レベル
(授業科目)
 

授業アンケート

成績評価(モデル授業)​

(選定した授業の成績)