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学部長からのメッセージ
赤十字の人道の理念に基づいたヒューマンケアリングを実践する看護専門職の育成を目指します
日本赤十字広島看護大学 学部長 奥村 ゆかり
看護は、人間を包括的にとらえ、その人が生まれてから人生の終焉を迎えるまでの「生」の営み、あらゆる健康レベル全般に関わる尊い仕事です。本学は、開学以来、赤十字の人道の理念に基づき、≪生命の尊厳≫と≪人間の叡智≫を基調としたヒューマンケアリングを教育課程の基盤にしています。看護の場だけでなく、日常の生活から、ケアリングを基盤にした行動を取ることができる人であるように、さらに、大学教育としての幅広い教養と学内外の活動を通して、コミュニケーション能力を育み、プロフェッショナリズムを培っています。 近年の相次ぐ自然災害、新型コロナウィルス感染症による人々の健康と生活への影響において、世界中のあらゆる場において看護の活躍が注目されています。本学は、いつでも、どこでも、どのような状況でも、赤十字の理念に基づいた看護専門職として、自律し、創造的に優れたケアを提供できるケアリングの実践者としての基礎となる力を育むことを大事にしています。 本学は、看護師教育課程と並行して、学部教育課程での「保健師教育課程」「助産師教育課程」と「国際救援・開発協力看護履修プログラム」を編成しています。さらに、スイスのラ・ソース大学との短期交換留学、フィリピン大学への短期研修など、グローバルな視点で自ら考え、進んで行動する看護専門職としての教育プログラムも充実しています。 また、本学では、学生と教員が相互作用を通してともに育つ「共育関係」を大切にており、教員の誰もが学生一人ひとりのニーズに細やかに対応し、夢の実現の後押しをしています。 志の高い学生の皆さんが、専門職としての自覚と誇り、確実な看護実践能力を持つ看護職として、また、ヒューマンケアリングの実践家として成長できるように、全力で支援します。皆さんと一緒に豊かに学び合えることを楽しみにしております。