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【看護学部看護学科2020年度卒業 広島県出身】
産業保健師として社員のフィジカル面・メンタル面の健康相談や、休業・復職時の支援、健康診断後のフォローを行うことで、社員が健康・安全に働けるようサポートしています。就職して1年が経ち、できることが増える一方で、まだまだ経験・知識不足を感じます。働く人の健康を守るために、専門職である保健師としてどのようなアプローチができるのか、職業性疾病の理解や業務特有のリスクなどについてもこれからも勉強し続けていきます。
産業保健実習の経験は、今も仕事のモチベーションの根底にあると感じています。保健師教育課程では、机上で地域保健看護や産業保健看護について学びますが、実際の現場のイメージを持てない部分もありました。実習に行くことで、働く人の健康を守る様子を見て、経験して、産業保健師のやりがいや面白さやに触れることができました。
また、在学中はコロナ禍だったこともあり、病院実習が例年のように実施できなくなることもありました。その時期は先生方が、対象者の事例や毎日変わり続ける症状などを具体的に状況設定してくださり、大学の演習室を使って模擬実習をしました。どのような看護をしていくかを個人・グループで考えることで、病棟実習さながらの実習を大学で行うことができました。
図書館と食堂です。特に国家試験勉強の追い込み時期に利用していました。講義がない日も登校して勉強している同級生がいたので、その姿を見て自分も頑張らなくてはと思えました。国家試験前日は、不安と緊張で、食堂がいつもと異なる雰囲気だったことをよく覚えています。一緒に頑張ってきた同級生と必須問題の確認をして、「大丈夫!できる!」と励ましあったことは、今となってはとても良い思い出です。
本学は、先輩・後輩も含めて学生全員が看護職になるという共通の目標があることが魅力だと感じました。入学してから、実習や国家試験の勉強に励む先輩方の背中を尊敬の眼差しで見ていました。看護師と保健師の国家試験勉強を同時にすることは大変でしたが、みんなで同じ目標に向かって団結して頑張ることができたので、心強く感じました。大学でできた友人は就職した今も大切な存在です。サークルや行事にもぜひ参加し、いろいろな経験をしてほしいと思います。
社会人になって実際に働いてみると、学生時代とは異なる分野に興味が出てくることもあります。学生時代には視野をあえて大きく持ち、少しでも興味があることには果敢に挑戦してください。