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【教育・研究者コース看護教育・管理学専攻2021年度修了】
山口赤十字看護専門学校を卒業後、1992年から山口赤十字病院に勤務しています。感染管理認定看護師の資格を取得し、2010年からは医療安全推進室へ異動。感染管理の専従者となりました。大学院に進学したきっかけは、感染管理の現場をより良くするためには、まず自分自身が変わらなければという思いを持ったことです。大学院を修了した経験のある友人の看護師からの薦めもあり、2019年に入学しました。
大学院では看護管理学を学び、日頃の業務で感染管理対策を指導する場面が多い中、誰かに教えるとはどういうことなのだろうという根本を考える機会にもなりました。職員への指導を通して、あらゆる感染から患者さんの安全を守っていくのが私の仕事ですが、改めて感染管理の看護師の仕事とは何なのかということを、突き詰めて考えることができました。普段の業務から一旦離れることで、新たな視点を得られたことも良かったと思います。
先生と1対1で研究のやり取りをすることが多かったのですが、対話をする中で様々な気付きも生まれました。先生には、じっくり、根気強く取り組んでいただきとても感謝しています。入学時は、自分の中でこういったテーマで研究したいという部分がはっきりと定まっていなかったのですが、先生とお話をさせてもらう中で、徐々にビジョンが固まっていった印象です。
長期履修制度を利用し、3年間かけて働きながら学びました。講義は基本的に金・土曜日です。月曜日から木曜日まで病院に勤務し、金曜日は休みを取って参加していました。会議が入っているときは日程をずらしてもらうなど、職場のサポートも有難かったです。コロナ禍ではオンラインも活用しながら、無理なく学ぶことができました。
働いている中で学びの場を設けることは難しいですが、大学院に進学すると、自ら学ぶ環境を整えることができます。また、共に学ぶのは、自分と同じ看護師の皆さんです。目的を持って進学している方ばかりなので、自然とディスカッションも盛り上がります。考えさせられたり、視野が広がったりと、新しい発見も多々ありました。進学を悩んでいる方は、すでに何かを変えたいと思っている証ですから、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。