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この大学での学びが今の私の支えになっています。
【看護学部看護学科2006年度卒業 広島県出身】
【大学院看護学研究科修士課程 教育・研究者コース
老年看護学 2015年度修了】
広島赤十字・原爆病院で働き始めて、17年目になります。集中治療室や外科病棟を経験した後、現在は、耳鼻科と泌尿器科の混合病棟で、看護係長として勤務しています。ひとりの看護師として患者さんに関わるのはもちろん、看護師長の補佐や、新人含めスタッフの教育も担当し、人材育成にも力を入れています。
大学に隣接する阿品台中学校に通っており、近くに看護大学ができると聞いて、看護師という仕事に興味を持ちました。当時、男性看護師はまだ数の少ない頃でしたが、人のためにできる仕事に魅力を感じて進学を希望しました。そして、大学の4期生として2003年に入学しました。
元々、赤十字の理念に共感する部分があったのですが、ヒューマンケアリングという考え方を学んだことは、自分自身が看護師として働き始め、仕事をする中で重なる部分がありました。患者さんと信頼関係を築き、共に成長しようという感覚を持ちながら仕事ができるのが、今の自分にとてもプラスになっています。
看護師は、人とのコミュニケーション能力も必要な仕事です。在学中は、看護の勉強だけでなく、遊びも含めて出来るだけいろいろな人生経験を積んでほしいなと思います。また、赤十字病院での実習では、実際に自分が働くところをイメージしやすいので、とても良い経験になったと思っています。
働き始めて5年目の頃に看護研究をする機会があり、知識不足や未熟さを感じて、もう一度学び直したいと思い、大学院へも進学。2015年に修了しました。今後は管理者としてさらにキャリアップを目指すとともに、赤十字の大学と病院がタッグを組んで、質の高い人材育成に取り組んでいける環境づくりに力を入れていきたいです。
男性看護師としては、私が当院で初めて管理者になりました。
就職した当初は、病棟で一人だった男性看護師も今では1割~2割ほどに増えています。女性の割合が多い職場なので当初は難しい部分もありましたが、徐々に男性看護師が活躍できる場も増えてきていると感じています。これからも新たな道を切り拓いていきたいです。
シミュレーションセンターにおいて実際の臨床場面をリアルに再現し、模擬患者やモデル人形に対して看護援助を実施します。さらに実施した看護援助を振り返り、チームメンバーとのディスカッションを通して知識・技術・態度の統合を図り、看護実践能力の向上を目指します。
学修者と患者双方の安全が保障された学修環境で、繰り返し学ぶことができます。
模擬患者は、養成講座を受講した地域の方が、ボランティアで学内演習やOSCEに参加し、学生の関わりに対して実際の患者のように演じます。模擬患者が患者としての心の動きを学生に伝えることで、学生は自己の看護実践を振り返ることができます。
専門書を中心に、71,500冊余りの蔵書を揃えた本学の「知」の拠点です。学生ひとりあたりの年間貸出数は4年制大学ではトップクラスの約15冊(※)を誇っています。
※出典「図書館年鑑2023」(2022年調査)・・・国立大学は5冊、公立大学は4冊、私立大学は2冊
臨床看護師がその専門性を活かして、大学内で行われる演習の技術指導を行い、OSCEにも評価者として参加します。それにより、学生は教員と臨床看護師の双方から学ぶことができ、実践の場において求められる最新の知識や技術、態度を身に着けることができます。毎年、多くの赤十字施設の看護師が本学の教育に参加しています。