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学部紹介
「人間」「知」「関係」「技」の4つの領域からヒューマンケアリングについて広く深く学べます。
看護の対象である人間を、生物体としての存在だけでなく、文化的・社会的あるいは歴史的存在として全人的に理解するための「人間を理解する領域」「知を深める領域」「関係を深める領域」のそれぞれの学問的知識を基盤とし、それらを統合て、実践へと導く「技を駆使する領域」の4つの領域について広く深く学んでいきます。
[人間を理解する領域]看護の対象である人間を全人的に理解する
人間の本質や生命の尊厳について考え、看護の対象である人間を生物体としての存在だけでなく、文化的・社会的あるいは歴史的存在として、常に全人的に理解するというヒューマンケアリングの基盤を学びます。具体的には、誕生から老いてやがて死に至るライフサイクルや人間の成長・発達について理解し、生活の質(Quality of Life)の向上を探求するとともに、豊かな人間性と感性を身につけます。
[知を深める領域]学ぶことの大切さを知る
看護の対象である人間を、より専門的に理解するため、人間及び健康に関する概念や理論を学びます。
具体的には、こころと身体の両側面から健康の回復とその保持・増進について理解します。また、これらの学習の基盤として、情報収集とその活用について学び、科学的かつ研究的思考能力を身につけます。
[関係を深める領域]人間と人間の深い関わりや人間と環境の相互作用を理解する
人間と人間の深いかかわりや、人間と自然環境、あるいは人間と社会環境との相互作用について学びます。ヒューマンケアリングにおいては、看護の対象と看護者との関係性が重視されます。そのため、コミュニケーションについて具体的に学び、対象とのかかわり自体が互いによい影響をもたらすことができるよう援助的人間関係について理解します。また、人間は自然環境との相互作用の中で生き、社会環境との相互作用の中で生活しているということを理解し、人間や人間の生活をより総合的に捉えます。
[技を駆使する領域]個別性を尊重した看護を実践するために、基礎的な看護技術を習得
看護者としての働きかけの基本や、対象の個別性を尊重した技など、看護の実践について学びます。具体的には「人間」、「知」及び「関係」で学習したことを関連づけながら、対象のあらゆる健康問題についての援助方法を理解します。また、実習においては、それまでに学習したことを統合し実践することにより、ヒューマンケアリングの理解を深め、その実践力を高めます。