本学は、赤十字の理念である“人道”をヒューマン・ケアリングという教育理念にした教育を行っています。人道の心とは、人を尊厳ある存在として、人の命を大切にし、人を尊重するかかわりを意味します。本学では赤十字の理念や活動および歴史について理解を深めて、人道の心を理解し、行動できるようになる教育を大切にしています。また、看護職として人道の心でヒューマン・ケアリングを実践できるようにカリキュラムを整え、教育方法を開発し、設備を整えてきました。看護実践力の教育方法の開発に当たっては、文部科学省の2009(平成21)年度大学教育・学生支援推進事業の学生支援推進プログラムに採択されて、2011(平成23)年度まで補助金が交付されることから、学生が「いつでもどこでも」学べるような設備や教材、教育方法の整備を行っています。例えば、ICTを活用したVOD教材を作成したり、看護師の基礎的能力として求められているヘルスアセスメントの知識や技術が「いつでも」学べるように、シミュレーター(モデル人形)を充実させたシミュレーションセンターを設備してきました。さらに、患者のケアに必要なコミュニケーション技術やケア技術、人道の心による患者とのかかわり方などを学ぶためのOSCE(客観的臨床能力試験)を「成長実感型OSCE」として、1年次から4年次までの臨床実習前教育に取り入れています。
近年の少子高齢社会、医療の高度化、疾病構造の変化に対応して、わが国の保健医療福祉の制度は激しい変革に見舞われています。そのような保健医療福祉の場で働く看護職には、高度な看護実践力が求められるようになりました。本学は、社会の需要に十分応えられる看護職(看護師、保健師、助産師)の育成に取り組む一方で、赤十字の使命である国際救援・開発協力を行う看護師の育成プログラムの開発に、2009(平成21)年度の文部科学省の大学教育・学生支援推進事業の大学教育推進プログラムに採択されたことから取り組んでいます。
日本赤十字広島看護大学 学長 新道 幸惠






